院生のM君が,高知県嶺北・汗見川の上流にこもって,地質調査をしています.
汗見川は,南下すると四国三郎「吉野川」に合流します.出合から少し上流の吉野川流域には,四国の水瓶「早明浦ダム」があります.
今日,同ダムの
貯水率が0%になったとのことです.地元,大川村は
早明浦ダム情報を発信しており,それによると,今年は3年ぶりに大川村役場の旧庁舎が湖底から顔を出したそうです.
旧役場は,ダムの建設がほぼ確実となっていた昭和37年に,水没予定地であった旧船戸地区に建てられました.今はモニュメントとなったこの建物は,その当時の住民の方々の最大の意思表示だったのかもしれません.
私が早明浦ダムを最初に訪れたのは,故
渡辺暉夫さん(北海道大学)の汗見川調査にご一緒させていただいた1977年春でした.渡辺さんは,私の恩師である
坂野先生とは,異なった切り口で変成岩を見ることができる方でした.(え)
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