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アメリカ鉱物学会のメーリングリストに,鉱物同定に関する質問が流れました.

かんらん石を分析するために,EPMAで反射電子線像を観察していたら,かんらん石よりも輝度が高い脈状の鉱物があったので,それを分析をした.その結果,主な検出元素はCaO(約50 wt%)のみであり,Totalが100 wt%近くにならない.この”Unusual calcium-rich phase”は何?というのが質問の内容.

残念ながら,質問した人には,まず偏光顕微鏡で薄片中の鉱物を観察して,分析場所を決めるという発想はなかったようです.薄片を観察していれば,その時は確定できなくても,分析結果とあわせて,この"Unusual calcium-rich phase”がCaCO3(方解石アラレ石)であろうことは,容易に推測できたはずです(もう少し詳しく観察すれば,そのいずれかであるかも,おそらく判ったはず),分析後に薄片観察をしても,多分こんな質問をする必要はなかったでしょう.

このメールを読んでいて,約20年前,滞在していたアメリカ西海岸にあるS大学では,地球物理学分野の教員を中心に,「EPMAと粉末X線回折装置があれば,鉱物の同定は可能であるから,偏光顕微鏡についての講義や実験は必要ない.」という意見が出されていたことを思い出しました.

他山之石可以攻玉(え)
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HCD
今日は,大学がOG/OBや保護者の方を迎える名古屋大学ホームカミングデー

午前中,保護者の方々に学科の様子などを説明.
岩鉱のOG/OBの方も,来年は是非お越し下さい.
現在工事中の理学部キャンパスも,最終形となっているはずです.(え)
久々に,岩鉱の業績リストを更新しました.

現在,JMG2編,EPSL1編が (in press)です.そのうち,JMG1編は,約30分前にacceptの連絡があったもの.これで,この論文を引用するために,投稿を控えていた原稿が始動可となりました.

あわせて,嬉しいことです.久しぶりに論文受理お祝い飲み会をやろうかな......(え)
学会や野外セミナーなどが続いた9月が過ぎ,10月も半ば.

後期が始まり,ドタバタしていましたが,やっと普通のペースに.そして気がつくと,いつの間にかE館の西と東の風景が一変していました.

左:E館の西には巨大な骨組みが建ち,一時の眺望が.....
右:そして,更地だったE館の東には,6階建ての建物の地下と1階ができつつあります.(え)


岩石試料を借りるためにお邪魔した,つくばの産総研よりの帰途.
昨夜は,Banno, Sawaki, Naito, Saitouの岩鉱や構造のOBの皆さんと,楽しい時間を過ごしました.
また,今日は,Aoyaさんにお会いし三波川の最近話題を,そして地物や地化OBの皆さんとも思いがけずお話しできました.

産総研でも,地惑のOBは大活躍です.

それとは別に,超サプライズだったのは,レストランで岩鉱D1のMori君にばったり.何故ここにいるのだ!.これは,多分お互い心の中で発した言葉でしょう.(え)

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